大ファンの“年配ミュージシャン”から「ライブ中に一目惚れした」で835万円だまし取られる
北海道・小樽警察署はきょう(2024年12月19日)、小樽市内でSNS型ロマンス詐欺が発生したと発表しました。
被害にあったのは小樽市内に住む60代女性です。
警察によりますと、2024年7月、被害者のフェイスブックアカウントに、かねてから女性が大ファンだった「年配ミュージシャンを名乗る者」からダイレクトメッセージが届きました。
メッセージには「ライブ中に一目惚れをした」「恋してる」などと恋愛感情があるかのような文章が書かれていました。
警察によりますと、被害にあった女性はこのミュージシャン本人のライブに参加していて、本人のアカウントではなかったものの、メッセージの内容を信じてしまったということです。
その後、LINEでのやりとりに誘導され、会うための方法として「プライベートパーティーを開いてほしい」「パーティーを予約するための必要な金額を支払ってほしい」などと言われ、「マネジメント担当者を名乗る者」とのやり取りに誘導されました。
その後、パーティーの予約費用などとして、8月6日から11月12日までの間、指定された口座に現金合計835万円を振り込みだまし取られました。
さらに、その後も、飛行機代や宿泊代として720万円を追加で請求され、不審に思い、女性は「年配ミュージシャンを名乗る者」にLINEで電話をかけましたが応答はなく、LINEのメッセージで「なんで電話をかけてきたんだ?」と問い詰められたことから、さらに不審に思い、11月30日警察署に来署し、事件が発覚しました。
警察は「SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑い、警察に相談してください。」「詐欺電話がきたら#9110」と注意を呼びかけています。