コロナにインフル、マイコプラズマも!“三大感染症”にご用心…札幌市でも患者急増
冬はさまざまな感染症が流行しやすい季節です。
2024年はインフルエンザと新型コロナにくわえて、マイコプラズマ肺炎の患者も急増しています。
3つの感染症に対してどのような対策をしたらよいのでしょうか。
札幌市中央区のクリニックです。
風邪の症状などを訴え、受診する患者が多く訪れていました。
いま、ある感染症が増えていると言います。
(小泉呼吸器科・内科クリニック 小泉眞院長)「長引く咳、熱が出る人も多い。特に6~7歳から14歳くらいまではかなり多い印象がある」
マイコプラズマ肺炎は発熱や倦怠感などの症状で発症し、せきが長く続く特徴があります。
札幌では2024年の1医療機関あたりの患者数が60人にのぼっていて、過去10年で最も多くなっています。
(小泉呼吸器科・内科クリニック 小泉眞院長)「こういう風に気管支の周囲に影が集まる。潜伏期は2~3週間と言われているが、もっと早い印象がある。家庭内で子どもがかかって数日から1週間くらいで自分(親)もかかった人もいる」
注意が必要なのはマイコプラズマ肺炎だけではありません。
(小泉呼吸器科・内科クリニック 小泉眞院長)「新型コロナがずっと流行していたので、その間マイコプラズマがあまり出てなかった、インフルエンザも。これがおそらく今回爆発的に起こってきた理由」
インフルエンザの感染も拡大していて、札幌市によりますと、12月1日までの1週間で1医療機関あたりの患者数は7.98人と大幅に増加。
さらに、新型コロナウイルスの患者数も増加傾向にあり、3つの感染症の流行が懸念されています。
マチの人たちも感染症を身近に感じていると言います。
(北広島市民)「熱も出ないし鼻水とせきだけ。病院に風邪だと思って行ったらコロナですと言われた」
(札幌市民)「マイコプラズマとか胃腸炎とか。アルバイトをしているが、塾の生徒がけっこうかかっている」
札幌市は、日ごろからの感染対策が大切だと呼びかけます。
(札幌市保健福祉局保健所 前木孝洋さん)「せき症状がある時はマスクを着用する、石けんを使った手洗いなど基本的な感染対策を実施してもらう。地域の流行状況に注意しながら情報を集めてほしい」
年末年始など人が集まる場所へ出かける機会が増えるこれからの時期。
体調管理に気をつけながら行動することが大切です。