国道が一時寸断 雪崩の発生が相次ぐ 男児けが スーパーは品薄状態に 北海道羅臼町
25日夜、北海道羅臼町で雪崩が発生し、10歳の男の子が頭などにけがをしました。
町内の別の場所でも雪崩で道路が寸断されるなどしたため、町は一時孤立状態に陥りました。
窓ガラスを突き破って室内に押し寄せた大量の雪。
この部屋にいた10歳の男の子が頭などをおよそ20針縫うけがをしました。
雪崩があったのは羅臼町の礼文町地区です。
雪崩が押し寄せた町営住宅のすぐ隣には山が迫っています。
25日午後11時ごろ、目撃者から「雪崩で窓ガラスが割れ、腕を切った」と消防に通報がありました。
羅臼町によりますと、雪崩が直撃した町営住宅には、小学生の男子児童と母親が住んでいたということです。
児童は割れた窓ガラスで頭や腕、脚にけがをして救急車で運ばれましたが、命に別条はないということです。
母親にけがはありませんでした。
羅臼町では発達した低気圧の影響で25日朝から雪の降り方が強まり、24時間降雪量が67センチと1月の観測史上1位を記録。
25日午後3時ごろには栄町地区で雪崩が発生し、国道334号が一時寸断したほか、大雪の影響で国道335号も26日朝まで通行止めに。
この影響で町内のスーパーの棚からは一時、生鮮食品や加工食品が品薄になりました。
(町民)「きのうから通行止めだったので全然物が入って来てない状態だったんですよね。雪かきが大変で疲れています」
羅臼町によると、雪崩の影響で通行止めとなっていた国道334号は、26日午後3時半ごろに片側交互通行ができる状態に復旧しました。
今後の天候次第では再び通行止めになる可能性があるとして、町では注意を呼び掛けています。