異例の早さ! 北海道でインフルエンザが流行 子どもから大人へ…家庭内感染が相次ぐ
異例のはやさで始まっています。
北海道内ではすでにインフルエンザが流行しています。
学級閉鎖なども広がっていますが、子どもから大人へ…家庭内での感染も相次いでいるといいます。
クリニックや保健所で、その背景を聞きました。
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一院長)「お子様が火曜日にインフルエンザA型で、お父様の方もきのうから調子がよろしくない」
札幌市内のクリニックを受診した男性。
子どもがインフルエンザに感染し、自身も39度近い熱があるといいます。
検査の結果は―
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一院長)「あっ出てきていますね、いまここのAの上に出てきていますので、インフルエンザですね」
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一院長)「大人の方々の流行は耳にしていないが、お子様の感染をきっかけに家庭内にインフルエンザの感染が広がっているケースをたびたび目にしています」
道内では8月末からインフルエンザの患者数が流行の目安となる基準を超え、増加傾向が続いています。
例年の流行は12月ごろからが多く、ことしは異例の早さです。
特に流行が心配されているのが教育現場です。
最新の調査では、道内の29校で学級閉鎖や学年閉鎖が報告されています。
クリニックではワクチン接種がすでに始まっています。
接種の理由を聞いてみると―
(接種した人)「孫を預かることがあるので、孫も予防接種するし私らもする」
(接種した人)「ことしは早めに流行しているということなので、コロナワクチンの接種券が来たので一緒に、いい機会だと思って早めに打ちました」
異例の流行の早さのワケ。
それは、ここ数年の行動制限がかかわっていると保健所の担当者は推測します。
(札幌市保健所 寺田健作 感染症医事担当課長)「この3年くらいはコロナによって人の移動が制限されていて、 世界的にインフルエンザウイルス自体が確認されない状況が続いていました。人の移動の再開に伴ってインフ ルエンザが入ってきて、免疫をあまり持っていない集団の中でインフルエンザが流行するので、少し早く立ち上がったと考えています」
いちばんの対策は早めのワクチン接種や手洗いなど、基本的な感染対策です。
(札幌市保健所 寺田健作 感染症医事担当課長)「外から帰ったら手洗いをするとか、咳が出たらマスクの着用とか咳エチケットを心掛けるとか、重症化予防というところでワクチンの接種を検討してほしい」
異例の早さで始まったインフルエンザの流行。
基本的な感染対策を思い出し、備えることが必要です。