雪の中から掘り起こされる甘い越冬キャベツ プロのアイデアメニューで魅力発信 北海道
雪の下で甘みを蓄える「越冬キャベツ」は、いまが収獲の最盛期です。
札幌市内ではこの「越冬キャベツ」の魅力を引き出す新たなメニューが提供されています。
たっぷりとチーズが乗ったペペロンチーノや、鶏肉と野菜を重ねて煮込んだクリーム仕立てのフランス料理。
これらの料理に使われているのは…
(黒滝祐輔シェフ)「今回使うのは和寒越冬キャベツです」
越冬キャベツは道北・和寒町の特産品で、秋に収穫したキャベツを畑に並べ、冬の間、雪の下に保管して掘り起こします。
その味の特徴はー
(石黒記者)「とてもシャキシャキしていて、越冬キャベツ本来の甘みが口の中に広がっていきます」
和寒町の越冬キャベツのおいしさをもっと知ってもらおうと、札幌市内のイタリアンやフレンチなどの6店舗が越冬キャベツを使ったアイデアメニューを期間限定で提供しています。
越冬キャベツは芯の部分が一番甘いとされていて、今回の新メニューは芯までしっかり使った料理となっています。
雪の中で長期間保管されたキャベツは、寒さから身を守るために糖度を蓄える特性があります。
通常のキャベツが糖度7度程度なのに対し、越冬キャベツは糖度が10度ほどあるということです。
(和寒町産業振興課 鷲見幸一さん)「昨年と比べてだいたい同じくらいの積雪量があるので、越冬キャベツにとっては特に問題はない美味しいものがとれています。越冬キャベツはこの時期限定のものになりますので、この機会にこの美味しい味を食べて楽しんでいただければ」
和寒町越冬キャベツフェアは来月16日まで、札幌市内のレストラン6店舗で開催しています。