相次ぐ人身事故「見通しは悪くなかった」 クマに襲われ2人重軽傷 北海道が現地調査
北海道滝上町の山中で、ハンターを含む男女2人がクマに襲われた事故をうけ、道立総合研究機構の担当者らが現地調査に入りました。
今回2人が襲われた詳しい状況などを調べることにしています。
滝上町上渚滑原野では午前11時半ごろ、道総研や道の担当者らが現地調査のために山に入りました。
この山中では21日、クマやシカの猟をするために東京から訪れていたハンターの40代の男性と、ガイドをしていた町内の50代の女性がクマに襲われ重軽傷を負いました。
女性から連絡を受けて駆け付けたハンターの夫がクマを駆除し、3人は自力で下山しました。
町によりますと、クマは体長およそ1.2メートル・体重100キロほどのメスで、推定5歳だということです。
(オホーツク振興局環境生活課 矢嶋裕一課長)「沢があって崖になっているところ。作業道がある。見通しの悪いところではありませんでした。1人で山に入らないとか音を出しながら入るとか、安全に気をつけてほしい」
滝上町ではおととし、観光客の60代の女性が林道でクマに襲われて死亡したほか、去年もハンターの男性が襲われて重傷を負うなど被害が相次いでいます。
道総研と道は今回2人が襲われた詳しい状況のほか、クマの死骸から栄養状態などを調べることにしています。