「まだ来た!」クマが突進 衝突後も車を追いかける 子グマを守るためか 北海道根室市
車が壊れるほどの威力です。
北海道根室市で28日、林道を走行していた軽トラックにクマが襲いかかりました。
その瞬間をドライブレコーダーが捉えていました。
根室市の林道です。
軽トラックで走行しているとー
(男性)「あーいたいた」
クマが軽トラックに襲いかかりました。
フロントガラスにはヒビが入り、ワイパーも破損しています。
クマはその後、男性ら2人が乗る軽トラックを追いかけてきました。
(男性)「(後ろから)来た、まだ来た、やばいぜ」
28日午後1時ごろ「山菜採りに行き、車に乗っていたらクマに襲われた」と、軽トラックを運転していた50代の男性から警察に通報がありました。
(武田記者)「男性の車がクマに襲われたのは根室市のこちらの林道。この先1キロほどのところでした」
場所は根室市東梅の林道です。
山菜採りのため、道道からおよそ1キロ林道に入りました。
軽トラックに乗っていた男性らにけがはありませんでした。
なぜ突然クマが襲いかかってきたのかー
映像をよく見ると、左側に子グマとみられるクマの姿が映っていました。
(知床財団 松林良太参事)「これが子グマとすれば、母親が子グマを守るために、親子の中間に入った車に突進してきたものと思われます。生まれたばかりの子どもは穴から出てきたばかりで、特に母グマは警戒心が強い」
これは月別でみたクマによる人身被害の件数です。
4月と5月は特に被害件数が多くなっています。
道によりますと、春は山菜採りで山に出かける機会が多く、クマも活発に行動することが原因とみられています。
(知床財団 松林良太参事)「基本的には北海道どこの山でもヒグマがいるというのを認識したうえで、常に声を出すとか音を出して行動するのが基本」
大型連休中はまさに山菜採りシーズン。
山に入るときはクマが近くにいることを忘れず、万全の対策が必要です。