札幌の地下鉄に一体何が?…タイヤパンクで運転見合わせに 原因となった「ポイント」不具合とは
22日にタイヤがパンクし、一部区間の運転を見合わせた札幌市営地下鉄南北線は、23日の始発から運転を再開させました。
国内の地下鉄では唯一ゴムタイヤを使っていますが、なぜパンクしてしまったのでしょうか。
23日午前6時、地下鉄南北線の麻生駅を始発列車が出発しました。
(地下鉄利用者)「ありがたい、ありがたい。(きのうは)当然動くものだと思っていたら大間違いでした」
南北線は22日、車両のタイヤがパンクした影響で、麻生駅と北24条駅の間が午後2時すぎから終日運転見合わせとなり、バスで代替輸送を行いました。
およそ3万人が影響を受けたといいます。
事故を受けて秋元市長はー
(秋元市長)「帰宅ラッシュ時ということでありますので、市民の皆さんに大変ご迷惑をおかけしました」
札幌市交通局によりますと、パンクの原因は車両の進路を切り替えるポイントの不具合にありました。
地下鉄の車両は、線路中央から「ポイント」と呼ばれる部分が浮き上がることで、進む線路を切り替えることができます。
麻生駅付近には2本の線路が合流する地点があり、事故はこの合流地点で発生しました。
事故当時、使わないポイントが何らかの原因で浮き上がってしまったため、進行方向右側のタイヤと接触し、パンクにつながったとみられています。
当時、麻生駅周辺では古くなった設備を更新する工事が行われていました。
(札幌市交通局 廣上匡施設課長)「古いものを撤去して新しいものを設置するんですが、15メートルあるので一度に全部を行うのは困難で、3分割して撤去している。真ん中の部分が残った状態だったのですが、それがなんらかの原因で上に上がってしまった。同様の工事がこれから令和8年まで続くので、(工事の)方法が正しいのか再度検討して改善を図っていきたい」
ひとたび止まれば多くの人に影響が出る札幌市の地下鉄。
事故の原因究明と再発防止が求められています。