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「日常のやり取り履歴も削除されてる」から「証拠隠滅ではない」すすきのホテル殺人父親裁判

2025年1月22日 18:37
「日常のやり取り履歴も削除されてる」から「証拠隠滅ではない」すすきのホテル殺人父親裁判

札幌・すすきののホテルで2023年、頭部のない男性の遺体が見つかった事件で逮捕・起訴された親子3人のうち、父親の田村修被告の4回目の裁判が開かれました。

検察側は「一家全員の極刑を望む」被害者遺族の心情を明らかにしました。

2023年7月、札幌・すすきののホテルから頭部のない男性の遺体が見つかった事件で、殺人ほう助などの罪に問われているのは田村修被告(61)です。

起訴状によりますと、修被告は2023年、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供したほか、事件当日に瑠奈被告を車で送迎するなどした罪に問われています。

22日に開かれた4回目の裁判員裁判では、検察が遺族の供述調書を読み上げ、事件に対する心境や処罰感情を明らかにしました。

(被害者の妻)「なぜ殺されなければならなかったのか。本当のことを知りたいです」

(被害者の息子)「こんなひどい殺され方やひどい仕打ちをされたことに納得がいきません。一家全員の極刑を望んでいます」

また、これまでの裁判で検察は、修被告と母親の浩子被告がLINEでやりとりしたメッセージ履歴について…

(浩子被告のメッセージ)「車のGPS記録残りますか」

このような一部のメッセージが削除されていたと主張していました。

これに対し、弁護側は22日の裁判で「事件とは関係のない複数の日常的なやりとりの履歴も削除されている」と指摘。

証拠隠滅のために一部を削除したわけではないと主張するものとみられます。

また、修被告は初公判で…

(修被告)「買い物は娘と一緒に行き、指摘されたもの以外にも化粧品などもまとめて買った。娘の犯行を知ったのは事件があったあと」

こう話し無罪を主張していましたが、弁護側は改めて、のこぎりやキャリーケースは日用品など20点から30点の商品と一緒に購入されていると明らかにしました。

修被告の次回の裁判は1月29日に開かれ、浩子被告の証人尋問が行われる予定です。

最終更新日:2025年1月22日 18:37
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