事件前に借りたホラー映画のビデオ内容と瑠奈被告の犯行が酷似 検察側主張 すすきのホテル殺人
札幌・すすきののホテルで頭部のない男性の遺体が見つかった事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち父親の田村修被告の3回目の裁判が開かれました。
検察側は事件前に借りたホラー映画のビデオ内容と、瑠奈被告の犯行が酷似しているなどと主張しました。
殺人ほう助などの罪に問われているのは、田村修被告(61)です。
起訴状によりますと、修被告は2023年、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供。瑠奈被告を事件当日に車で送迎するなどした罪に問われています。
3回目の裁判員裁判では検察の証拠調べが行われ、修被告のスマートフォンから押収された事件のおよそ半年前から録音されていた修被告と瑠奈被告の日常のやり取りの音声データが公開されました。
検察は事件直後、修被告のインターネットアカウントに「ホルマリン 購入」や「大脳 サイズ」などの検索履歴が残っていたことも明らかにしました。
さらに、修被告が事件前に瑠奈被告とレンタルビデオ店を訪れて借りたホラー映画のビデオの内容が瑠奈被告の男性の殺害や死体を損壊する犯行の様子と酷似していたと指摘しました。
一方、修被告は先週の初公判で「娘の犯行を知ったのは事件があったあと」などと無罪を主張しています。
次回の裁判は、きょう(1月22日)開かれる予定です。