いま定山渓は“サウナ天国”と話題に…リニューアル相次ぐ背景は?金澤記者がさっそく訪れてみた
札幌の奥座敷・定山渓の温泉宿で、サウナが続々とリニューアルオープンしています。
「熱燗サウナ」から「源流水風呂」まで個性的なサウナの魅力に迫ります。
勢いよく立ち上る蒸気に!玉のように噴き出す汗!
サウナの本場・北欧に伝わる「ロウリュ」という入浴法です。
(金澤記者)「ただでさえ熱いサウナ室が蒸気で灼熱状態になっています。もう汗がとまりません」
札幌市南区・定山渓の温泉宿です。
2023年3月にサウナをリニューアルしました。
床が高く設計されているため熱い空気が充満しやすく、ロウリュ後は100度を超えることも。
その名も「熱熱熱燗サウナ」です。
ネーミングの理由を聞いてみると…
(旅籠屋定山渓商店 大島彩乃さん)「当館旅籠屋定山渓商店はお肉とお酒にこだわっておりまして、日本酒の熱燗になぞらえて、それよりも熱い熱熱熱燗サウナということでご用意しました」
宿が提供する豊富な日本酒にちなんだユニークな名前のサウナは、日帰りでも利用でき、一味違った熱さを求める「サウナー」に人気です。
(旅籠屋定山渓商店 大島彩乃さん)「サウナを目的に来る客も増えたように思います。この後ゴールデンウイークから期間限定で、設定温度をさらに2度高くしようと思っています」
定山渓では最近サウナをリニューアルする宿が増えていて、観光協会は「サウナ大国定山渓」としてPRし、客を呼び込んでいます。
老舗ホテルの「鹿の湯」も、2022年にサウナをリニューアルしました。
広々としたサウナ室では熱々のロウリュを楽しめるのはもちろんですが、いちばんのお楽しみはー
(金澤記者)「きもちいい~、豊平川の清らかな水が火照った体を冷やしてくれます」
ホテルの売りはマスのような形が特徴の水風呂です。
豊平川の源流から引いた天然水で満たされています。
水風呂の後は川に近いホテルの立地を生かし、せせらぎを聞きながらリラックスすることができます。
2024年3月、女性用のスペースを増やし、より川に近い位置でくつろげるようにしました。
(鹿の湯 金川浩幸社長)「サウナを入り口にして温泉やホテルを選ぶ時代にもなっているので、我々ももっと工夫していきたい」
いまや温泉と並ぶ文化となりつつあるサウナ。
観光のさらなる活性化に期待が高まっています。