函館便を増便 お得な「セイバー運賃」も開始 “都心の空港”として利用者増加 札幌・丘珠空港
“都心の空港”として注目される札幌の丘珠空港では、臨時の増便やお得な運賃の設定など利便性を高めるための取り組みが加速しています。
空港に到着したのは函館からの臨時便です。
丘珠空港を拠点とする北海道エアシステムは、旅行客の需要が増える今月30日まで、函館便を通常より1往復から2往復増便しています。
(利用者)「すごい便利だと思います」
(利用者)「増えてくれたら選択肢が増えるのでありがたい。飛行機で行った方が時間が有効活用できるのでいい」
札幌都心部からおよそ6キロ。
車で20分というアクセスが売りの丘珠空港。
新潟と札幌を結ぶ「トキエア」など近年は新規路線の就航が相次ぎ、今年度の利用者は49年ぶりに40万人を突破しています。
さらに多くの人を呼び込もうと、空港の利便性を高める取り組みが加速しています。
(職員)「トップページで最新の運航見通し情報を一目でご覧いただける仕組みを導入しています」
北海道エアシステムは今月15日にホームページをリニューアルし、欠航や遅延の見通しを一目で分かるようにしました。
さらに、日程が変更できない代わりに運賃が割引となるお得な「セイバー運賃」を今月から始めました。
(北海道エアシステム 蔵原啓一郎マネジャー)「より利用しやすい運賃・価格帯のものをご用意して、より身近な旅行や出張をサポートする」
安全対策の強化も進んでいます。
丘珠空港の隣には陸上自衛隊・丘珠駐屯地があり、民間機と滑走路を共用しています。
そこで…
(金澤記者)「札幌市は丘珠空港の滑走路外側の市有地を国に譲渡する方針を検討しています」
市はこの滑走路の北東にある緑地を自衛隊機の「待避スペース」として活用し、民間機との距離を保つ考えです。
きっかけはことし1月、羽田空港で発生した衝突事故です。
丘珠空港は2030年にも滑走路を延長する方針で、発着便の増加に伴い安全対策が急がれています。
(秋元克広市長)「訓練機と民航機の安全確保は課題でありました。空港としてエリアを拡大することなどを含め検討しなければいけない時期です」
「都心の空港」ならではの強みを持つ丘珠空港。
便利で安全な空の玄関口を目指し進化を続けています。