「笹団子が有名」新潟と札幌を結ぶ「トキエア」就航 片道6900円から 観光の活性化に期待
札幌丘珠空港と新潟空港を結ぶ「トキエア」の定期便が31日に就航しました。
それぞれの都市を行き来する乗客からは、利便性の良さや低価格な運賃に満足する声が聞かれました。
31日朝の札幌丘珠空港。
たくさんの人がカメラを向けるその先にはー
(岡本記者)「白と紺色の機体。雪景色に映えます。設立から4年となりました。いまゆっくりと札幌丘珠空港の滑走路に滑り込むようにして到着しました」
午前11時すぎ、札幌丘珠空港に着陸したプロペラ機。
新潟から到着した「トキエア」の初便です。
札幌に着いた乗客は大きな拍手で迎えられ、記念品が手渡されました。
(新潟からの乗客)「雪まつりの雪像を作っている途中と聞いたので見に行こうと思います。きょうの夜の便で帰ろうと思います」
(新潟からの乗客)「ずっと応援してきた航空会社だったので感慨深いし、スタッフのこれまでの努力も伝わって快適なフライトでした」
新潟を拠点に定期運航を始めたトキエア。
独立系の国内航空会社としては15年ぶりの新規参入ということです。
会長自ら新潟の魅力を乗客にPRします。
(乗客)「笹団子が有名と聞きました」
(トキエア 阪口葉子会長)「笹団子おいしいですよ。空港でも売っていますよ」
(乗客)「買います」
(トキエア 阪口葉子会長)「感無量ですね。就航できたのはとてもうれしく思います」
31日の丘珠空港には、早速新潟に向かう人たちもー
トキエアは新潟空港と札幌丘珠空港を週4日、1日2往復します。
所要時間は1時間45分ほどで、運賃は6900円から。
利便性の良さや低運賃がサービスの売りです。
(新潟に向かう乗客)「新潟にトキエアの初便で行ってみたいと思いまして、家族を無理矢理」
(新潟に向かう乗客)「本当に無理矢理!」
(新潟に向かう乗客)「(名物の)バスセンターのカレーを食べて萬代橋に行ったりしようかなと。安いので何回でも飛べるのが楽しみ」
これが新潟市民のソウルフード・バスセンターのカレーです。
その土地でしか食べられないグルメも旅の楽しみです。
そして、国内屈指のコメどころとしても有名な新潟。
山間部の棚田では米作りが盛んです。
お酒好きな人には風味豊かな日本酒もおすすめです。
夏の夜空を彩る長岡花火は日本三大花火大会の1つ。
こうしたイベントを目的とした旅も気軽に楽しめそうです。
札幌市は現在、札幌丘珠空港のさらなる利用拡大に向けて、滑走路延伸を目指しています。
31日は周辺住民が集まり、地域の活性化に向けた課題について意見交換しました。
(空港周辺の住民)「これから飛行機の便数が増えると、ほんの何秒かだけど(騒音の)回数が増える」
(空港周辺の住民)「空港の滑走路を延長したことによって活性化、いろんな働ける場があったりするので早くやってほしい」
トキエアの就航でより身近になった札幌と新潟。
まちづくりへの効果も期待されています。