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「札幌ダイレクト」都心に近い丘珠空港 新路線の就航で活気 冬もシャトルバス運行へ

2023年11月20日 18:46
「札幌ダイレクト」都心に近い丘珠空港 新路線の就航で活気 冬もシャトルバス運行へ

札幌の空の玄関口・札幌丘珠空港が、新たな路線の就航で利便性が向上し活気づいています。

キーワードは「札幌ダイレクト」です。

札幌市東区の札幌丘珠空港です。

先月29日、丘珠空港と北海道東部の根室中標津空港、北東北の秋田空港をそれぞれ結ぶ北海道エアシステムの定期便が就航しました。

(当別町からの利用客)「秋田へ孫に会いに。就航したので早速という感じです。うれしいです、身近になったので。すぐ気軽に行けるようになったのでよかったです」

中標津線・秋田線ともに運航はそれぞれ1日2往復です。

丘珠空港から中標津空港までのフライト時間は50分から55分。

秋田空港は1時間5分で結びます。

例えば、秋田の観光名所の1つ「男鹿半島」など、これまで札幌からのアクセスがあまりよくなかった場所もより身近になりました。

北海道エアシステムが丘珠空港に新規路線を開くのは奥尻線以来2年ぶりです。

新規路線の平均搭乗率はまだ60%に届いていませんが、丘珠空港はいま函館線などを中心に多くの客で賑わっています。

(北海道エアシステム 武村栄治社長)「札幌ダイレクト。秋田から札幌にダイレクトに入って来るこの利便性を秋田の方・札幌の方に感じていただいて、より交流が途絶えることがなく続く、という北海道と北東北のつながりの強化を目指したいなと思って開設しました」

一方、道東の根室中標津空港でも先月末の就航以降、ビジネスを中心に丘珠-中標津線を利用する人が増えています。

(札幌からの利用客)「前までは車でこっちまで来ていたんですけれども、すぐに飛行機に乗れて時間も短縮できてすごく便利になりました」

地元の役場でも新規路線の就航に大きな期待を寄せています。

(中標津町 空港対策室 山下直騎係長)「ビジネス利用ですとか観光、あとは地域医療の観点からですね、地域一丸となって認知度向上ですとか、中標津空港の利用を促進するような事業をこれから取り組んでいきたいと考えています」

(樋口記者)「丘珠空港の駐車場ですが、平日の日中にもかかわらずスペースはほぼ埋まっています」

丘珠空港ではここ数年、新規路線就航や利便性の向上により、駐車場に車を停めて日帰りで航空機を利用する人も増えているといいます。

さらに、これまで夏場だけだった札幌駅と丘珠空港を結ぶシャトルバスを12月から3月末までの期間も運行することが決まりました。

(札幌丘珠空港ビル 菅原直樹総務部長)「本州便がつながっているというのは道外客の方がこの丘珠空港からたくさんの道内路線を運航させていただいていますので、いわゆる乗り継ぎ需要というものをすごく期待しておりますし、まずは空港を知っていただきたい。たくさんの路線が飛んでいることも知っていただきたい。そして利用していただきたい。そういう思いでおります」

新たな路線の就航で、利便性の向上と魅力をどう打ち出していけるかが、今後の丘珠空港活性化のカギとなりそうです。