インバウンド急増でトラブル続発 キロロ「スキーパトロール隊」に密着 滑走禁止エリアで負傷者も…

世界を魅了する北海道のパウダースノー。
各地のスキーリゾートには外国人客も殺到しています。
慣れない土地での事故やトラブルの時に頼れる、最後の砦は「スキーパトロール隊」です。
ゲレンデを守るたゆまない活動と、いまの課題にカメラが密着しました。
(一條一人副隊長)「スノーボーダーの女性、手首の負傷、2人でいる、香港の方です」
(安藤翔平さん)「わかりました、向かいます」
スキーパトロール歴・7年。
安藤翔平さんの日常です。
安藤さんが日々安全を守っているのは、北海道屈指のスキーリゾート「キロロスノーワールド」です。
世界最高とも言われる日本のパウダースノー・通称「ジャパウ」を求めてー
(外国人)「いえーい」
(外国人)「おはようございます」
(中国から来た人)「北海道の雪質は最高にいい」
(フィンランドから来た人)「この数日でもっとパウダースノーになると期待」
安藤さんの所属するスキーパトロール隊は、およそ30人。
広いスキー場内を6か所に分かれて待機。
どこでトラブルが起きても迅速に出動します。
近年、トラブルの主人公に外国人が急増しています。
(オーストラリアから来た人)「頂上でポケットにケータイがなくて。おそらくリフトで落とした」
(一條一人副隊長)「手首の負傷、2人でいる、香港の方」
(安藤翔平さん)「わかりました、向かいます」
(隊員)「パノラマ(場所)の女性で海外の人、手首の痛み」
(隊員)「こんにちは、OK?」
(隊員)「頭出していなくて大丈夫?」
落とし物にケガ。
スキーパトロール隊は、慣れない土地でトラブルを抱えた外国人の「最後の砦」なのです。
(外国人隊員)「ハロー」
30人のパトロール隊の多くは、冬の間だけのアルバイトです。
海外のパトロールの専門学校を卒業した外国人スタッフも。
キロロのパトロール隊は日本でもほとんど例がない国際チーム。
多言語に対応するだけではなく、日本人スタッフが高いパトロール技術を吸収することも狙いです。