猛スピードでニジマスを…神奈川からの観光客も驚嘆!その名も「イトウのいただきますライブ」
食物連鎖や命のつながりが感じられる名物展示が再開されました。
幻の魚とも呼ばれ、北海道内の一部にしか生息していない「イトウ」の迫力ある姿が楽しめる、その名も「いただきますライブ」です。
水槽の中をゆったりと泳ぐ魚たち。
体長はおよそ1メートル。
幻の魚とも呼ばれる淡水魚「イトウ」です。
この魚は道内の一部にしか生息していない絶滅危惧種で、北見市の「北の大地の水族館」では、道北の幌加内町にある朱鞠内湖に生息していた野生の「イトウ」を展示しています。
(北の大地の水族館 山本直和さん)「このライブでイトウたちに与えるご飯、それは生きたニジマスになります」
水槽に生きたニジマスを離すと・・・
イトウは猛スピードでニジマスを追いかけ、あっという間に丸呑みしました。
こうした自然界の食物連鎖の行動をみせるのが「いただきますライブ」です。
(神奈川から来た人)「すごい迫力感でニジマスが入ってきたなと思ったら、さっきまでゆっくり泳いでいたイトウがすごい速さでニジマスを食べていて。なかなか魚の捕食シーンとか全然見る機会がないので、本当に貴重な体験だったと思います」
「イトウ」は冬から春にかけて、水温低下やその後の繁殖のため、ほぼ餌を食べないといいます。
このため、水族館では2024年5月末からことしの「いただきますライブ」を再開しました。
(北の大地の水族館 山本直和さん)「生きている魚が生きている魚を食べる瞬間を通して、命と命のつながりであったり、私たちも他者の命をいただいて命をつなげているんだよというのを感じていただいたり、考えていただくきっかけになればなと思い、行っています」
「イトウ」が生きたニジマスを捕食する「いただきますライブ」は、毎週火曜・木曜・土曜の午後2時半から15分ほど実施しているということです。