探し歩く利用客 分散された仮設バス停留所「自分がどこにいるのかわからない」 札幌駅前再開発
札幌駅前の再開発でバスターミナルが閉鎖されてから1か月が経ちました。
バス停が分散されたことで乗り場はどこにあるのか、2日も困惑している人たちの姿がありました。
JR札幌駅の近くで2日、バスの案内板を見ながら戸惑っている親子がいました。
(落合郁美さん)「降りるところと乗るところが全然違う」
(落合亜香さん)「せめて一緒にしてくれたら来た道をたどればいいのになと思って」
落合郁美さんと高校生の亜香さんです。
通院のため洞爺湖町からバスで札幌に来ました。
スマートフォンで撮影した地図を見ながら停留所を探します。
(落合亜香さん)「あれ、まだ向こう?」
(落合郁美さん)「まだ向こうかな?」
(落合亜香さん)「あそこに赤いのあるじゃん、あれじゃないの」
札幌駅バスターミナルは、駅前の再開発のため9月末で一時閉鎖しました。
バスターミナル内にあった18のバスのりばは、先月1日から駅周辺の広い範囲に分散して移転しています。
これが利用者が困惑している理由です。
都市間高速バスの停留所は道庁の東側・北3条広場の近くにー
その北側は新札幌や手稲方面などを結ぶジェイ・アール北海道バスの停留所エリアです。
じょうてつバスや道南バスの停留所は、これまでのバスターミナルに近い東急百貨店の近くに設置されました。
さきほどの落合さん親子が探し歩いて7分、仮設のバスのりばを発見しました。
(落合亜香さん)「自分がどこにいるのかわからなくて、目印になるものが何か書いてあればもっと分かりやすい」
(落合郁美さん)「角に案内があったらいい」
(落合亜香さん)「700メートル先とか確かに導いてほしい」
(2人)「わかんないよね、わかんない」
特に都市間高速バスのりばの周辺では、案内パンフレットを見ながら歩く人や迷った末にようやくたどりついたという人が、2日も多くみられました。
(男性)「いつもの札駅のところまで行っていて、途中で気づいた感じです」
(男性)「ちょっと慣れない」
(男性)「来るのに時間がかかりました」
(女性)「立っているのはとても大変だから、ぎりぎりの時間に来ればいいけれど。ここはやっぱり冬はとても寒いと思いますよ」
札幌駅バスターミナルの閉鎖から1か月。
仮設バスのりばの周知不足や利便性などの課題が浮き彫りとなっています。