きょう大きな転換点…クマを指定管理鳥獣に 全国で相次ぐクマ被害なにが変わる?クマ対策
クマの被害が全国で相次いだことを受けて、環境省は捕獲事業などに国が交付金を出す「指定管理鳥獣」にクマを追加しました。
今シーズンも北海道内ではクマの出没が始まっています。
全国でクマの被害が増えていることを受け2024年4月16日、大きな動きがー
(伊藤信太郎環境相)「クマ類を指定管理鳥獣に指定いたしました」
「指定管理鳥獣」への追加は「ニホンジカ」と「イノシシ」に続きクマが3例目です。
都道府県によるクマの捕獲や生息数の調査などに国からの交付金が活用できるようになります。
指定に向けた検討会に参加した、酪農学園大学の佐藤教授はー
(酪農学園大学 佐藤喜和教授)「個体数や被害の実態に関するモニタリングをしっかり行いながら、被害を減らすための対策が効果的かどうかをしっかり評価しながら、ベストな対策をとることを支援する」
現場のハンターからは厳しい声もー
(北海道猟友会標茶支部 後藤勲支部長)「金を目当てにクマを捕獲したり命をかけてやっているわけではない。補助金が出たからといって我々に変化はない」
道東で牛を相次いで襲った「OSO18」の追跡にも携わった後藤さんは、若手ハンターの育成などにも力を入れてほしいと話します。
(北海道猟友会標茶支部 後藤勲支部長)「ハンターに寄り添った話し合いなり計画を立てていただければ、それに越したことはない」
大きな転換点を迎えたクマ対策。
国は現在禁止されている「住宅地」での猟銃の使用などについても、法改正の検討を進めています。