札幌に都市型ワイナリー 「まさにマリアージュ」イタリアの郷土料理も 障害者が醸造するワイン
北海道初の都市型ワイナリーが札幌にオープンします。
ブドウなどの栽培から醸造まで、すべての工程で携わっているのは障害者です。
どんなワイナリーなんでしょうか。
フレッシュでかおり高く、しっかりとした味わいのナイアガラワイン。
リンゴ本来の透き通った味わいを楽しめるシードル。
札幌で醸造される新たなワインシリーズ「MILO」です。
(長岡記者)「これらの自然栽培で生産したワインなどを楽しめるのは、札幌市内に完成した道内初の都市型ワイナリーです」
新たにオープンする「LIBERA WINE TERACE」は、北大植物園にもほど近い中心部にあります。
醸造に使われるブドウやリンゴは余市町や仁木町で収穫されたものを使っていて、農薬や化学肥料などを一切使っていない環境にも優しいワインです。
1階の試飲所ではワインのほかに、イタリア中部の郷土料理・ブルスケッタを楽しむことができます。
(長岡記者)「ウニの甘味と白ワインの酸味が非常にマッチして、まさにマリアージュです」
ワイナリーを経営しているのは障害者就労支援施設です。
ブドウの栽培から醸造まで、すべての工程で障害者が携わるといいます。
(リベラ 吉村斎顧問)「これは温度と湿度を記録する装置を使って記録したものです」
そのために取り入れられたのは、AIによる醸造システムです。
温度や湿度などのデータをAIに学習させて、適切な作業工程を導き出します。
システムの構築には3年ぐらいかかる見通しですが、障害を持っていても醸造作業に参加できるようになるといいます。
(リベラ 平澤真理奈社長)「障害者が苦手としている部分や経験として足りない部分はAIに補完してもらう。この場所で障害者が働いていて、そこにワインを飲みに来て食事を楽しみにくる。それが自然に行われる場所という風に考えています」
AI技術を活用し、障害者が醸造する新たなワイン。
道内初の都市型ワイナリーは来月から利用できる予定です。