9月から体調を崩し療養を続けていた新潟市の中原八一市長が、12月市議会に合わせて登庁し、3か月ぶりに本格的に職務に復帰しました。中原市長は「市民に迷惑をかけた」と謝罪し、給与を減額すると表明しました。

3日午前10時過ぎ、新潟市役所に登庁した中原市長。

〈新潟市　中原市長〉
「おはようございます」
Q）体調大丈夫ですか？
「久しぶりで緊張しています」

時折、笑顔をのぞかせますが…

Q）声がちょっと？
〈新潟市　中原市長〉
「声がね、いろいろな影響で薬とか。市民のみなさんにご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っております」

中原市長は ことし9月、海外出張の直前に体調を崩し、これまで医師の診断のもと自宅療養を続けていました。

9月市議会には出席できず市議からは市政の停滞を懸念する声もあがっていました。

そして12月3日、3か月ぶりに本格的に復帰した中原市長。12月市議会に先立ち行われた全員協議会で自身の給与を減額すると表明しました。

〈新潟市　中原市長〉
「重要な9月定例会に出席できず大変申し訳なく深くお詫びを申し上げます」

病状については、能登半島地震などの対応で持病が悪化し、睡眠がとれなくなったと話しました。

〈新潟市　中原八一市長〉
「極度の疲労によるめまいに加え、頭痛や思うように眠れないなどの症状が改善せず、さらに疲労が蓄積することでより症状が悪化してしてしまうという悪循環となり、医師から「登庁しての執務は見合わせるべき」という診断を受け、定期的に通院しながら自宅での療養を続けてまいりました」

その後は本会議に出席。

市議からは活発な議論ができるようになると期待の声が聞かれました

〈新潟市　伊藤健太郎市議〉
「体調は皆さん崩される時はどなたでもありますから、議場まで来ていただいたのは非常に喜ばしく思っています」

〈新潟市　加藤大弥市議〉
「トップの決断、判断を求める場面が当然ある、 それにしっかりと対応していただかないと市民サービスの向上につながっていかないと思いますので、そこはしっかり 対応していただきたい」

〈新潟市　中原八一市長〉
「困っている方がたくさんいると思いますので、またチームで力を結束して被災者の皆さまが一日も早く回復できるよう頑張っていきたい」

今後については、「体調の回復に努めながら市政運営に力を尽くしたい」としています。