拉致問題の解決求める県民集会 横田めぐみさん家族が誓う「絶対にあきらめない」《新潟》
横田めぐみさんが拉致され、まもなく46年。再会を望む家族が切実な思いを訴え続けています。11月11日の県民集会では訪れた人からも一刻も早い問題解決を求める声が上がりました。
当時、13歳だった横田めぐみさん。1977年11月15日に拉致されました。
2002年に5人の拉致被害者が帰国。
被害者や、家族の歓喜の輪ができましたが、その中にめぐみさんの姿はありませんでした。
〈横田めぐみさんの弟 横田拓也さん〉
「もしかしたら一番最後にめぐみが降りてくるかもしれないんじゃないかという何の根拠もない淡い期待を抱きながら、やっと帰ってこられたという気持ちと、なぜめぐみが帰ってこられないんだという悲しさと悔しさで涙が止まらず運転をすることができなくて側道に止めて泣いていたことを今でも思い出します」
こう話すのはめぐみさんの弟の拓也さんです。双子の哲也さんとともに、11月11日、拉致問題の解決を求める集会に出席しました。
87歳となった母・早紀江さんは体調を考慮し、自宅からオンラインで参加しました。
〈横田めぐみさんの母 横田早紀江さん〉
「あらゆることをこれ以上何をしたらいいだろうというところまで自分なりに…まだ解決していません」
めぐみさんは海沿いの寄居中学校に通い、バドミントン部の練習を終えた帰宅の途中に拉致されました。
県民集会の前には工藤彰三・内閣府副大臣が現場を視察しました。
〈工藤彰三・内閣府副大臣〉
「政府として未だに解明できないことに対して自分としては忸怩たる思いがあります。これから家族の皆さんとお会いしますけれど時間との戦いになる」
娘の帰国を訴え続けても、進展しない拉致問題…被害者家族の高齢化は進みます。
〈横田早紀江さん〉
「こんな大変な問題がいつまでもいつまでもかき消されるように続いていくこういう日本で本当にあっていいのかなっていう思いがいつもある」
県民集会に参加した人たちも一日も早い解決を求めています。
〈参加者〉
「北朝鮮が聞く耳を持たずというのが全く腹立たしいですね」
「自分に置き換えるととても切なくなるし写真を見ても涙が出そう。一生懸命政府からも頑張ってもらって私らも応援して一刻も早く救出してもらえるように祈っている」
「当時中学生だった子がいきなりいなくなってしまったというのがすごくショックです。ひとりでも多くの人が知ることが大事だなと思うので自分も微力ながら関わりたい、協力できたらなと思って来ました」
〈横田拓也さん〉
「私の母・早紀江の夢は誰にもいないところで空に浮かぶ雲を見ながら『やっと自由になれたね』という時間を持ちたいこんな当たり前のことを願っているんです。私は絶対にあきらめるわけにいかない」
県民集会では特定失踪者を含む拉致問題の全面解決を求めて政府に署名が提出されました。