空襲から79年 “長岡空襲”の記憶を伝える体験画展 体験者が語る戦禍の記憶 《新潟》
長岡市の戦災資料館で長岡空襲の記憶を伝える体験画展が開かれました。
空襲から間もなく79年。
歴史を語り継ぐ取り組みが行われています。
キャンパスに記された炎に照らされ、真っ赤に染まった水道タンク。
長岡空襲の記憶を伝える絵画…… 。
長岡戦災資料館で開かれた体験画展です。
市民が描いた56点が並びます。 体験者から話を聞く場が設けられました。
7才で空襲を経験した古塩正一さん86歳です。
〈古塩正一さん〉
「布団に入ってしばらくしてから空襲警報。私のうちからみるとその真ん前が真っ赤に火が上がって」
1945年8月1日の夜、アメリカ軍によって焼夷弾が投下され、長岡市の街は炎に包まれました。
死者は1488人、市街地の8割が焼け野原になりました。
〈古塩正一さん〉
「おばあちゃんがそこでうずくまって『私はここで死にます』と火葬場だったら骨を拾ってくれる人がいる。だからそこにじっとしてますと、5人くらいうずくまっていた。その前を私は通り過ぎていった」
幼いころに刻まれた戦禍の記憶。
戦争を知るからこそ平和の尊さを語りかけます。
〈中学生〉
「いまでは考えられないことなのですごく驚いたし、もう二度とそんなことが起きてほしくないないと思った」
〈大学生〉
「言葉にできないくらい心が苦しくなった。(世界中が)平和とは言えないけど、80年間も平和でいられたことが尊いんじゃないかと思った」
空襲から79年。
追悼と戦争の記憶を見つめる8月1日がことしも訪れます。