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被害者全員帰国へ 拉致問題解決に向けて拉致現場の3市の小学生がオンライン会議

2023年11月2日 19:16
被害者全員帰国へ 拉致問題解決に向けて拉致現場の3市の小学生がオンライン会議

北朝鮮による拉致被害者5人が帰国して21年…しかし、いまだすべての被害者の帰国が叶っていません。こうした中、5人が拉致された柏崎市など3つの市の小学生が自分たちで考えた拉致問題解決への取り組みを発表しました。

<荒浜小学校の児童>
「拉致問題を…せーの、忘れない」

オンラインで繋いで拉致問題解決を訴えたのは、柏崎市の荒浜小学校・佐渡市の真野小学校・福井県小浜市の加斗小学校の児童たちです。拉致被害者・蓮池薫さん、曽我ひとみさん、地村保志さん3人が見守る中、拉致問題を考える子ども会議が開かれました。

<荒浜小学校の6年生>
「拉致はとても怖くて、残酷で大切なものや何気ない日常が一瞬にしてなくなってしまうし、人権が奪われてしまうものだとわかりました」
「めぐみさんとお母さんの早紀江さんを会わせてあげたいです」

3つの市は21年前に帰国した5人が拉致された場所で、5人が現在、暮らしているところです。帰国から21年…。いまだ解決せず、問題の風化が懸念される中、初めて3つの小学校がオンラインで集まりました。それぞれの学校で事前に行われた蓮池さんや曽我さんなどによる特別授業をもとに、小学生が自分たちにできる取り組みを考えました。

<荒浜小学校の6年生>
「私たち子どもたちの声や呼びかけが解決に向けて力になるということも教えてもらいました。私たちは署名活動をして広めていきたいと思います」

<真野小学校の5年生>
「チラシなども作成し、多くの人たちに拉致問題について知ってもらえるようにしたいです」

他の学校の発表に真剣に耳を傾け一生懸命メモを取る姿も…。この子どもたちの積極的な姿勢が拉致問題解決に向けての大きな一歩になると蓮池さんたちは語ります。

<蓮池薫さん>
「小学生が自分で学んで、拉致問題解決のために踏み出した。これはとても大きなことですし、一歩踏み出した動きを見せるのは全国的にも初めてじゃないのかなと思う」

<曽我ひとみさん>
「拉致問題についてこんなにいろんなことを考えてくれているんだなという気持ちでとてもありがたく思った」

<荒浜小学校の6年生>
「(今までは)拉致というものにあまり興味を示していなかったので、蓮池さんが来てくださったことによって拉致問題を解決したいなという気持ちになりました」
「署名活動とかを通して拉致問題の恐ろしさとかをみんなに伝えていければいいなと思います」

横田めぐみさんが拉致されてから11月15日で46年。一緒に拉致され帰国が叶わない曽我ひとみさんの母・ミヨシさんは12月に92歳の誕生日を迎えます。1日でも早い拉致問題解決に向け、子どもたちも声をあげています。