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道路の陥没…過去に県内でも転落事故 埼玉の陥没事故うけ下水道の緊急点検 《新潟》

2025年2月4日 19:18
道路の陥没…過去に県内でも転落事故 埼玉の陥没事故うけ下水道の緊急点検 《新潟》

埼玉県八潮市で道路が陥没しトラックが転落した事故から2月4日で1週間。運転手の救出は難航しています。陥没の原因は下水道管の老朽化とみられていて、県内でも下水道管の緊急点検が始まっています。

4日、長岡市で始まった下水道の緊急点検。作業員がマンホールの中に入り、地下8メートルほどにある下水道に損傷がないか、土砂の流れ込みがないかなどを目視で点検していました。

きっかけとなったのが…埼玉県八潮市で道路が陥没しトラックが転落した事故です。事故から2月4日で1週間となりますが、転落したトラック運転手はいまも取り残されていて救出は難航しています。

専門家によると下水道管の一部が破損し、土砂が下水道管の内部に流れたことで、地中に空洞ができます。その空洞が徐々に大きくなり陥没が起きたとみられるということです。道路の陥没による事故。去年、県内でも発生していました。

(リポート)
「国道8号沿い新潟市南区の田んぼが広がるエリアです。1本入った農道が陥没したということで、いまも修復作業が行われています」

陥没したのは新潟市南区高井興野の農道。新潟市によると去年8月、トラクターに乗っていた男性から「いきなり沈んで落ちた」と通報がありました。陥没は長さ5メートル、幅3メートル、深さ2メートルでトラクターは全損し、男性はケガをしました。農道の下を通る下水道管が腐食していたということです。

さらに別の場所でも…

(リポート)
「こちらでは下水道の修復工事が 続いている影響で片側通行の措置が取られています」

新潟市北区高森新田でも去年11月、歩道の一部が陥没しているのを通行人が発見。調査の結果、下水道管の破損が確認されました。

県によると、道路の陥没は毎年100件前後見つかっています。下水道管やマンホールなどの設備の老朽化が原因の陥没は統計のある直近の3年間で256件に上るということです。

4日、長岡市で始まった下水道の緊急点検。これまでも定期的な点検は行ってきましたが、長岡市は直径が1.5メートル以上の下水道で緊急の点検を決めたといいます。のべ12キロほどが対象となります。

〈長岡市下水道課 岩崎義之課長〉
「破損が起きた場合に比較的被害が大きくなる可能性がある大きめの断面のところを選んで点検することにしました。これからも適正な下水道施設の管理に努めていきたいと思っています」

今回の八潮市の事故を受け、県や各自治体なども天候の状況をみながら緊急の点検を行っていくということです。

最終更新日:2025年2月4日 19:18