別府将棋名人戦「勝負めし」を総力取材 藤井八冠は「冠地鶏」堪能 豊島九段は「かぼす緑茶」を4度も選択
5月に湯の街・別府で熱戦が繰り広げられた将棋の名人戦第4局。
藤井八冠と豊島九段の対局の行方とともに、注目された「勝負めし」。
改めて2人の棋士の英気を養った別府のグルメを振り返ります。
今回「勝負めし」「勝負スイーツ」「勝負ドリンク」の3部門があり、大分県別府市内の飲食店などからあわせて38のグルメが揃えられていました。
まず1日目。藤井八冠と豊島九段、2人とも、午前のおやつに県産かぼすのグミや県産ゆずのジャムを挟んだブッセなどを盛り合わせた「3種の柑橘」を選びました。
これらを製造販売する別府市の南光物産 原口智成社長は「まったく予想してなかった。選んでいただいたこと、本当に光栄に感じている」と喜びを語りました。
このあと昼食には、2人ともおおいた冠地鶏の「お重」や、かぼすブリなどの地魚を贅沢に使った定食を選び、大分の味を堪能したようです。
藤井八冠が頼んだ「冠地鶏のかさね重」。地元のブランド地鶏をたっぷり使った贅沢な一品で、こちらを提供した四季彩銀ノ塔には、その日の午後には、早速40~50件もの問い合わせが殺到していたということです。
2日目。午前のおやつでは藤井八冠は「地獄蒸しプリン」を選びましたが、こちらは前日の午後のおやつに豊島九段も食べていました。
そして、昼食には、藤井八冠は別府のソウルフード「別府冷麺」を選んでいます。
食事やおやつを食べる際にはドリンクが付くのですが、注文を受けた緑茶専門店「まるにや」によりますと、「かぼす緑茶」を豊島九段は4回、藤井八冠は2回選んでいたということで話題となっています。
「まるにや」の黒木社長は「これを機に大分特産のかぼすにも注目してもらいたい」と話していました。
県内では11年ぶりとなった名人戦。白熱した対局はもちろん、地域の活性化にもつながり大盛り上がりの2日間となりました。