懲役20年を求刑 丸山被告「検察は私を犯人と言いたいだけ。私は犯人ではない」検察「理不尽で身勝手な動機で、偽装工作などの計画性があり悪質」判決は12月23日
3年前、塩尻市で妻を殺害した罪に問われ、無罪を主張している元県議会議員、丸山大輔被告50歳の裁判員裁判で検察側は26日、懲役20年を求刑。これに対し、丸山被告は最終意見陳述で「私は犯人ではない」と述べて結審しました。
26日、18回目となる裁判員裁判。殺人の罪に問われているのは元県議会議員の丸山大輔被告50歳です。
3年前の2021年9月、塩尻市の自宅兼事務所で妻の希美さん当時47歳の首を絞めて殺害したとされています。
26日の裁判では初公判から検察側の席で裁判を聞いていた希美さんの姉が遺族を代表して意見陳述を行いました。
希美さんの姉
「妹の死を認めたくない。犯人がどんな処罰を受けても許すことはできない」
時折、声を震わせながら胸の内を語りました。
検察側は「意中の女性と交際するために何の落ち度もない被害者を殺害した。理不尽で身勝手な動機で、偽装工作などの計画性があり悪質である」として丸山被告に懲役20年を求刑しました。
これに対し、弁護側は「直接的な証拠はなく丸山さんは無罪」と反論。また、最終意見陳述で証言台に立った丸山被告は…。
丸山被告
「検察は私を犯人と言いたいだけ。捜査で何を話しても不利なことだけ使われてしまう」
不満を露わにした丸山被告に対し、坂田正史裁判長から陳述をまとめるよう指示されると、「あと20分ください」と要求。
最終意見陳述は延長され、「私は犯人ではない」とあらためて無罪を主張しました。
10月16日の初公判から18回に及んだ裁判員裁判は26日結審し、判決は12月23日に言い渡されます。