×

ヨーロッパヒラガキの論文 県知事賞受賞 沿岸復興への思い新たに

2025年1月14日 16:45
ヨーロッパヒラガキの論文 県知事賞受賞 沿岸復興への思い新たに

 三陸に関連する優れた研究論文を称える表彰式が14日、県庁で行われました。ヨーロッパヒラガキの論文をまとめた研究者は、沿岸復興への思いを新たにしていました。

 今年度は一般と学生の部、あわせて6件の応募があり、岩手県知事賞や特別賞に輝いた受賞者3人に佐々木淳副知事から賞状などが贈られました。

 このうち、知事賞を受賞した県水産技術センターの研究員、寺本沙也加さんの論文は、国内で消滅したとみられていた『ヨーロッパヒラガキ』について、県内7つの湾で生息が確認され、山田湾で定着していることなどがまとめられています。

 陸前高田出身で、幼い頃から貝が大好きだった寺本さんは、今回の受賞に特別な思いを抱いています。

寺本さん
「震災後、私はまだ学生だったので」「その震災復興に私が何かできることっていうのは今まで全然できていなかったんですけれども、やっと」「こういった水産のためになる研究をできたというのが、そして評価をしていただいたと いうことは非常にうれしい…」

 このほか、東京大学の大学院生・齋藤綾華さんは、アカウミガメに関する研究が。ファン・ズハンさんは、エゾアワビから海の環境変化を読み解く研究が評価され、佐々木副知事は、「研究は私たちの未来をつくるための重要な鍵になる」と3人を称えていました。

最終更新日:2025年1月14日 18:35