毛越寺でことし1年の作柄と天候を占う「作様」 その結果は… 岩手・平泉町
岩手県平泉町の毛越寺では、ことしの農作物の作柄などを占う「作様(さくだめし)」が行われました。ことしの結果は…
「作様」は、農作物の神として信仰を集める「摩多羅神」をまつる常行堂で、ことし1年の農作物の作柄と天候を占う、毛越寺の伝統行事です。
15日は寺の僧侶11人が、五穀豊穣を祈る1年分のお経を唱えたあと、藤里明久貫主がおみくじを振り、稲や麦などの作柄と天候合わせて13項目を占いました。
おみくじには1から10までの数字が書かれていて、数字が大きいほど作柄はよく、雨や風が強くなるとされています。
占いの結果、農作物は稲と大麦が「九分」で豊作が期待できるとされた一方、大豆が「二分」で凶作のおそれがあるという内容に。
また、天候は雨が「三分」で少なく、風は「八分」で強風に注意という結果でした。
毛越寺 藤里明久 貫主
「作物全体としては一番大事な稲が豊作(九分)なので、その点はいい結果が出たと思うけれど、天候は不順だなという感じ。雨(三分)が大変少なく日照りが予想され、風(八分)が多いということは 台風などの災害も予想される」
毛越寺では1月20日まで五穀豊穣の祈祷を行い、最終日にはその終了を祝う、「二十日夜祭」を行うことにしています。