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芥川賞に2作が選出 安堂ホセ『DTOPIA』、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』が受賞

2025年1月15日 18:37
芥川賞に2作が選出 安堂ホセ『DTOPIA』、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』が受賞
芥川賞を受賞した安堂ホセさん (c)岩澤高雄
第172回芥川賞・直木賞の選考会が15日に行われ、芥川賞に安堂ホセさん(30)の『DTOPIA』、鈴木結生さん(23)の『ゲーテはすべてを言った』の2作が選ばれました。

安堂ホセさん(30)の『DTOPIA』(読み:デートピア)は、ひとりの女性を巡って世界各国10人の男性が競い合う恋愛リアリティーショーを描いた物語です。

安堂さんは1994年、東京都生まれ。2022年に『ジャクソンひとり』で第59回文藝賞を受賞しデビューしました。『ジャクソンひとり』で第168回芥川賞の候補作に、『迷彩色の男』で第170回芥川賞の候補作に選ばれていて、3度目のノミネートで受賞となりました。

■23歳が初ノミネートで受賞

鈴木結生(ゆうい)さん(23)の『ゲーテはすべてを言った』は、ゲーテの研究者である主人公が、自分の知らないゲーテの言葉と出会い、その原典を探し求める物語です。

鈴木さんは2001年、福島県郡山市出身。24年に西南学院大学を卒業し、『人にはどれほどの本がいるか』で第10回林芙美子文学賞佳作を受賞しました。今回、初のノミネートで受賞となりました。

最終更新日:2025年1月15日 18:37