沿岸部を中心に記録的な大雨をもたらした台風5号。12日朝からこれまでの動きをまとめました。

大船渡の強い雨
記者 「台風5号が上陸した大船渡市です。雨、風ともに強く立っているのがやっとの状況です」

大槌川
茶色い濁流。
沿岸部を中心に記録的な大雨をもたらした台風5号は、美しい川の景色も一変させました。海ではうねりを伴った高波が。さらに…

宮古の土砂崩れ
記者「台風の影響で土砂が崩れ作業小屋を押しつぶしています」

大雨で土砂崩れが発生。建物に被害が出ました。このほか大量の土砂が道路に流れ込み、通行止めも。

避難所
この中、各地に「避難指示」などが出され、多くの人たちが避難所で不安な一日を過ごしました。

避難した女性
「いま妊娠中で…」「家の後ろの方の山が土砂災害の 危険区域とかになってて」「怖いなと思って避難してきました」

リンゴ農家
一方、内陸部では、リンゴが風で落ちないよう大急ぎで収穫作業が行われました。

リンゴ農家・小澤正直さん
「リンゴ屋としてはやっぱり風ですね…風が少しでも穏やかであってくれればいい」「収穫終わってから来てほしいですけど…笑」

大船渡市に上陸した今回の台風。岩手に上陸するのは、2016年の台風10号以来、観測史上2度目です。

岩泉町
記者 「岩泉町の志田地区です。この場所、川の水が道路に溢れ通ることができなくなっています」

その台風10号で甚大な被害を受けた岩泉町。道を歩く人のすぐそばまで激しい濁流が迫っていました。

龍泉洞
影響はまちの観光施設にも。8年前の台風でも大きな被害を受けた龍泉洞。通路が冠水したため、閉鎖を余儀なくされました。

久慈市内
そして久慈市では、一部の地域に「緊急安全確保」が発令されました。

久慈市民市場
鮮魚店や青果店などが入る市内の市場。本来、お盆の今はかき入れ時ですが…

鮮魚店の店主
「やっぱりいろいろな警報がなってからほとんど（客が）いらっしゃらない」「うまく抜けて天候が戻ってくれればそこに期待したいなと」

運用後、県内で初めて「緊急安全確保」が発表されるなど各地で記録的な大雨をもたらした台風5号。大雨のピークは過ぎたものの、降り続いた雨による土砂災害などに厳重な警戒が必要です。