干支にちなんだ資料展 60年前の県庁舎完成など巳年の出来事や巳年生まれの人物も
ことしの干支「ヘビ」にちなんだ資料展が、盛岡市で開かれています。60年前の県庁舎完成など、巳年の出来事や巳年生まれの人物についても知ることができます。
会場の盛岡てがみ館には、ことしの干支、ヘビに関する資料31点が展示されています。ヘビは脱皮することから巳年は「再生と変化の年」と言われています。
こちらのポストカードは、60年前の巳年、1965年に現在の県庁舎が建てられたことを記念してつくられたものです。周辺に高層ビルがなかった当時、全国で2番目に高い庁舎が建ち、盛岡の景色は大きく「変化」したことでしょう。干支が5回まわったいま、庁舎は老朽化したため、一部建て替えを軸に検討が進められています。
常に新しい自分に出会うように作品をうみだした人たちもいました。
「かきねのかきねのまがりかど」で始まる童謡「たきび」の詩をつくった、紫波町出身の巽 聖歌は、120年前の巳年に生まれました。オタマジャクシのいる田んぼの風景を詠み、北原白秋に絶賛された詩「水口」が書かれた色紙は、聖歌の直筆です。
愛らしいネコの染め絵。作品には必ずこのしるしを入れ、わんこそばの老舗東家ののれんなども手がけた、盛岡育ちの染色家、福田 隆も108年前の巳年に生まれました。およそ30年前、病に倒れるまで盛岡一高などで美術教師をしながら、創作活動を続けました。
巳年にまつわるこの資料展は、3月18日まで開かれています。