台風5号は12日朝、岩手県大船渡市に上陸しました。岩手県内では記録的な大雨になった所もあり、久慈市の一部には「緊急安全確保」が発表されました。直ちに命を守る行動をとってください。

　久慈市では、長内町と小久慈町の4177世帯のおよそ8300人の住人に「緊急安全確保」が発表されました。すでに災害が発生していると見られ、いますぐ命を守る行動が必要です。

　台風5号は、12日午前8時半ごろ大船渡市に上陸しました。台風が岩手に上陸するのは、8年前の台風10号以来、観測史上2度目です。午前11時現在の推定で大船渡市付近にあるとみられ、時速15キロで北西に進んでいます。

　午前10時までの24時間に降った雨の量は、久慈市・下戸鎖で368.5ミリ、大槌町大槌で258ミリと、ともに観測史上最大、久慈市・山形では222ミリと8月の観測史上最大を記録しました。

大船渡市では…。

避難した人
「いま妊娠中で」「家の後ろの方の山が、土砂災害の危険区域とかになってて、ちょっとの雨でも水がザーッと流れてくるので怖いなって避難してきました」

　台風はこの後も勢力を弱めながら東北地方を横断する見込みで、このあとも土砂災害や川の増水、低い土地の浸水などに厳重に警戒して下さい。