【特集・花巻北高弓道部 女子団体で全国制覇 強さの秘密は?】岩手
特集です。花巻北高校弓道部が2024年の暮れ、全国高等学校弓道選抜大会の女子団体で県勢の女子としては初の栄冠に輝きました。日々の鍛錬の様子などその強さの秘密と素顔に迫ります。
♪「花巻北高校弓道部です。日本一になりました!(ジャンプして笑う)」
♪監督「起立、はじめ!」
武道であり、スポーツでもある弓道に夢中になっている高校生たち。
♪部員「自分を高めていくっていうところが結構好きです」
♪部員「生きがいです」
花巻市武徳殿で日々、弓道に勤しんでいるのは、花巻北高校弓道部の皆さん。現在、3年生も合わせると部員数68人の大所帯。特に女子は、県高体連から強化拠点校の指定を受けている古豪なんです。
去年の年末に行われた全国高校選抜大会の団体は、3人立ちで、控えを含む4人で挑みました。そして岩手県勢の女子としては初の栄冠に輝いたのです。
♪森鍵日葵 女子部長
「みんな落ち着いて普段通りにいけたことが優勝の要因になったのかなと思ってます」
射る順番は、最大限に力が発揮できるように、選手の個性に合わせて配置しました。
♪佐藤峻太 監督
「1番で付いてる吉田なんですけども、とにかく負けん気が強いと、自分を出していけるタイプなので、ま、1番に置くと緊張した場面でもしっかりと大事な1本目を的中してくれるだろうなと」
(Q、一番最初だと結構緊張しないんですか?)
♪吉田茉那さん(2年)「いや、全然緊張しないです。強気なので」
絶対の自信は、細部までこだわった練習からくるもの。吉田さんは練習の時、スマートフォンを使った細かいフォームチェックを欠かしません。
♪吉田さん「毎日やってます。気づかないうちに変わってたりすることがあるので」
勢いが必要な2番は、菊池葉月さん。いつも笑顔の明るいムードメーカーです。菊池さんがいることで、大会の雰囲気に飲まれず、平常心で普段の実力を出せたことが大きな勝因です。でも、弓道と向き合うと、この表情。選抜大会では24射中22射と、抜群の的中率。準決勝の岐阜・大垣商業戦では、延長にもつれ込む接戦の中で、1射も外さず、チームを勝利に導きました。
♪佐藤監督「彼女の1番のいいなと思うところは本当に練習熱心、一番練習している人なんで」
監督が感心するほど練習に精を出す菊池さんですが、日に数回、ストレッチや自主トレなども行っています。
♪菊池葉月さん(2年)「1回去年、肩を壊してしまったことがあって、それから始めたんですけど、やってる時とやってない時だと、全然練習の質も変わってきます。コンディション管理は自分でやっていかないといけないので、注意してます」
♪森鍵日葵さん(2年)「(選抜大会は)この2人が調子良くて、私があんまりで、(田頭)璃子はいつも通り」
重要な最後の3番は、個人で全国2位の成績を収めたことがある田頭さんと調子が今ひとつ上がらなかったという森鍵さんがお互いを補う形で出場。明るい雰囲気で、普段の力に近い実力を発揮、接戦を制して優勝しました。
♪佐藤監督「会(矢を口元のところで保持する)までは(射形が)いいね。」
現在、3月に行われる東日本高校弓道大会に向けて稽古に励んでいます。
♪佐藤監督「残身(矢を放った後の姿勢)の場所を意識して。ちょっと力みが入ってるな」
普段通りの自分と実力を出せるように、己を磨きます。
♪森鍵さん「東日本大会がんばるぞ!(おー)」