山形県内の性被害の相談 昨年度400件 幼少期に受けた被害も 県が支援拡充方針示す
山形県内で性被害に関する相談が昨年度、過去5年で2番目に多い400件近くに上っていることが県のまとめでわかりました。県は25日の県議会で支援を拡充する方針を示しました。
県議会では県内のプロスポーツを盛り上げようと、議長を含めた議員全員がモンテディオ山形などのユニフォームを着用し、一般質問に臨みました。県議会では初めての試みです。
スポーツ振興議員連盟会長矢吹栄修県議「思想を越えて県内が盛り上がれるのはスポーツの力。みんなでプロスポーツを応援していきたい」
この日は、ことし4月に初当選した新人県議4人が初めての質問を行いました。このうち、県政クラブの松井愛議員は性暴力の被害者支援について質問しました。県によりますと、性犯罪や性被害の相談窓口「べにサポやまがた」に昨年度寄せられた相談は391件で、過去5年間で2番目に多い件数でした。このうち、男性の被害相談はおよそ15%の62件で、小学生や中学生のときなど幼少期に受けた被害を成人後に認識し、相談するケースが多かったということです。
県防災くらし安心部中川崇部長「相談を受ける際に相談などの対応を行う支援活動員の性別の希望を相談者から聞くなど、相談しやすい環境づくりの工夫を重ねていく」
また、去年8月の豪雨で被災し、一部区間で運休が続いているJR米坂線の復旧について、2人の議員が吉村知事に質問しました。吉村知事は復旧に向け、国の支援と米坂線の活性化が重要との認識を示しました。
吉村知事「米坂線を活用した観光誘客などの沿線活性化の方策について、新潟県や市町村、JR東日本と一緒に未来志向で考え取り組んでいきたい」
県議会9月定例会は27日から予算特別委員会が開かれ、県政課題について質疑が行われます。