「わくわくする好循環の米沢へ」 元衆院議員の近藤洋介さんが市長選で初当選 吉村知事らが支援
新人3人による争いとなった米沢市長選挙は26日夜、開票の結果、無所属の新人で元衆議院議員の近藤洋介さんが初当選を果たしました。
開票結果反応「伊藤夢人1万8000近藤洋介2万1000」
26日午後10時過ぎ、近藤洋介さんの事務所は、歓喜に包まれました。
結果を受けて、近藤さんは支援者らと固い握手を交わしながら当選の喜びを分かち合いました。
近藤洋介さん「市民の皆さん様々な立場の皆さんから支えていただき激励をいただいた。一軒一軒歩いた皆さんの顔が浮かんでくる。雪対策や教育の米沢所得の増える米沢など公約に掲げたことをきちんと実行していく」
同じころ。伊藤夢人さんの事務所では…
「うわー」
落胆の声が上がる中、伊藤さんは、開票結果の映るテレビの画面を見つめていました。
伊藤さん「非常に厳しい結果だったと思う。ここまで走り続けられたのは応援してくれた皆さんのおかげ。残念ながら市長という形で街づくりには携われないが引き続き米沢を盛り上げる。ここにいる同志と一緒に走り続けたい」
開票結果は近藤洋介さん2万1308票、伊藤夢人さん1万8157票、皆川真紀子さん1126票でした。投票率は63・12%で、4年前の前回市長選を2・55ポイント上回りました。
市民党を掲げ、去年12月に出馬表明した近藤さん。吉村知事が応援演説に駆け付けたほか、国民民主党の舟山康江参議院議員ら非自民系の議員が支援しました。
前回の落選から4年間、市長選を見据えて積極的に地域を回り、衆議院議員時代からの知名度も背景に、当選を勝ち取りました。
一方、初の選挙戦に挑んだ伊藤さん。自民党県連や公明党県本部の推薦を受け、大規模集会など組織的な運動を展開したほか、若年層への支持拡大を狙い、SNSも積極的に活用しました。ITを活用しての、除雪や乗り合いバスの政策の目新しさもありましたが、訴えは有権者に浸透せず、3千票以上、届きませんでした。
一夜明けた27日。伊藤さんは、仲間とともに街頭に立ち、市民への感謝を伝えていました。
伊藤夢人さん「出馬表明してから1年弱いろんな方に支えていただき感謝の気持ちでこの場に立っていた。きのうの夜も色々考えたときに民間の伊藤として米沢でできることが山ほどある。米沢でおもしろいことをどんどんやっていきたい」
一方、初当選の近藤さん。市民への感謝を伝えながら、市政運営への決意を新たにしていました。
近藤洋介さん「市民のみなさんにあいさつできた。 同時に声援もいただき責任・緊張感を持っているところ『わくわくする好循環の米沢へ』これが私の今回の旗印笑顔で子どもたちに『米沢いいべ、帰ってこい』と言い切れる米沢をみんなで作りたい」
近藤さんの任期は12月22日にスタートします。