「山形国際ドキュメンタリー映画祭」は11日夜、表彰式が行われました。
映画祭のメインとなる「インターナショナルコンペティション部門」には世界各国から1132本の応募があり、厳選された15本が上映されました。この中から大賞に選ばれたのは、パヤル・カパーリヤー監督の「何も知らない夜」です。
この作品は、インド国内で実際に起こったヒンドゥー至上主義者による 学生運動が政府に弾圧された事件映画を学ぶ学生の架空の恋愛などが、モノクロ映像の中で融合し、インドの現在を浮き彫りにしています。
このほか「アジア千波万波部門」では、クーデターによって自由を失ったミャンマーの若者を題材とした「負け戦でも」が最高賞に選ばれました。

インターナショナル・コンペティション部門審査委員長・ヤンヨンヒさん「力強く多様な作品にどっぷり浸かった数日を過ごせたのは私たちの特権だった。4年ぶりの開催本当にうれしかった。また、山形で皆さんとお目にかかりたい」

映画祭は最終日の12日、山形市民会館と中央公民館で各賞の受賞作品が上映されています。