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区間運休のJR米坂線 JR「復旧も廃線も決めていない」発言に知事驚き 「早期の復旧求める」

2023年10月12日 18:21
区間運休のJR米坂線 JR「復旧も廃線も決めていない」発言に知事驚き 「早期の復旧求める」

区間運休が1年以上続くJR米坂線についてJR側は9月末、「復旧も廃線も決めていない」と発言しています。吉村知事は12日、この発言に驚きの反応を示した一方で、「引き続き早期の復旧を求めていく」と述べました。

米坂線は去年8月の豪雨災害の影響で長井市の今泉駅と新潟県村上市の坂町駅の間で現在も、区間運休が続いています。JR側は9月8日、県や沿線自治体と開催した検討会議の後、記者から復旧への意思を問われ、こう発言していました。

JR東日本新潟支社企画総務部三島大輔・部長
「まずは復旧に向けて全力で検討してまいりたい」

しかし、それから2週間余りが経った9月末、JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は定例記者会見で「復旧も廃線も決めていない」と見解を修正したかのような発言をしていました。
JR側の一連の発言を受けて吉村知事は12日、次のように述べました。

吉村知事
「『えっ』とは感じた。ただ担当部局から聞くとJRとしては復旧には多額の費用や期間が掛かることと運行経費を考えていかなければということは最初の会議でも言っていたしそこのところは変わっていないのかなと」

JRに対し、今後も米坂線の早期復旧を求めていく考えです。

吉村知事
「希望が見えたなと思ったんですけどまたちょっと冷静な視点に戻っているのかなとも思っている。あまり一喜一憂せずにどうすれば復旧してもらえるかを考えていく必要がある」

このほか、会見で吉村知事は、「10月、再開した台湾からのチャーター便が好調で、県内を巡る観光ツアーはほぼ完売状態」と説明しました。3年半ぶりに再開したチャーター便は11月7日までに16往復32便が予定されています。また、台湾の航空会社などが冬季間の就航も検討していることを明らかにしました。県としても山形の冬の魅力を知ってもらうため、この誘致を進めていくということです。