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津波警報発表された鼠ヶ関の津波の高さ観測できず 潮位計に砂が詰まって作動せず 

2024年1月15日 17:38
津波警報発表された鼠ヶ関の津波の高さ観測できず 潮位計に砂が詰まって作動せず 

今回の能登半島地震で山形県鶴岡市には津波警報が出されましたが鼠ヶ関に設置された国土地理院の潮位計が正常に作動せず、津波の高さが観測できませんでした。国土地理院は、原因として潮位計に砂などがつまった可能性が高いと市に説明しました。

鶴岡市鼠ヶ関にある国土地理院の鼠ヶ関験潮所は市内で唯一、潮位を観測していますが、1月1日の能登半島地震ではデータに異常がみられ到達した津波の高さを把握できませんでした。
この問題を受け、国土地理院の担当者が先週金曜日に鶴岡市役所を訪れ、12月17日の朝からデータに異常があったと説明しました。波の高さは、海水を取り込んだ験潮所内の井戸にウキを浮かべて計測していますが、異常の原因については「井戸に海水を送る導水管が砂などで詰まった可能性が高い」と報告しました。

国土地理院宮川康平・測地観測センター長「現時点では導水管が詰まるような形やその周りで何か詰まるような形、水を取り込むときの反応が上手くいかないことを引き起こす現象が何か起こっていたのではないかと考えている」

潮位計のデータはその後、正常に戻っていて、海中で起きた不具合が自然に復旧したとみられています。国土地理院は1月中にも導水管周辺の海中を調べる方針です。