能登半島地震から1週間 道路事情悪く 山形県内から派遣された支援部隊の活動も難航
最大震度7を観測した能登半島地震から8日で1週間となりました。被害の規模が大きく、道路事情の悪条件も重なり、県内から派遣された支援部隊の活動も難航しています。
元日に発生した能登半島地震から8日で1週間。石川県によりますと8日午後2時現在、死者の数は168人に上り、いまだに、300人以上の安否がわかっていません。
県内からも支援部隊が派遣され、国土交通省の緊急災害対策派遣隊・TEC-FORCEの隊員たちが1月5日に派遣されました。東北地方のTEC-FORCEを取りまとめる担当者から1日午後、電話で話を聞きました。
東北整備局災害対策マネジメント室の片野正章室長「山形県内から4班16人が出ている。道路の被害状況調査は穴水町で行っていて、土砂災害の調査は珠洲市で当面行うことになっている」
石川県穴水町で7日、酒田河川国道事務所の隊員が撮影した写真です。道路の真ん中とその両脇に大きく亀裂が入っているのが分かります。
東北整備局災害対策マネジメント室の片野正章室長「道路事情が時間を要する状態になっていて、現地の道路かなり渋滞していて、渋滞を考慮してかなり早朝に出発している話を聞く」「金沢や富山が(隊員の)宿泊地になっているので、そこから現地に行くのにかなり時間を要している」
現地は悪天候が続き、日没までとなっている調査時間もさらに限られたものになっているといいます。
片野室長「避難されている方々にいち早く日常に戻るお手伝いをしたいが、かなりいろんな悪い条件が重なっていて、短期間にいかないことを危惧する」
気象庁は8日に会見し、地震活動は依然として活発で、今後、1か月程度、最大震度5強以上の地震に注意するよう呼びかけました。2次災害の不安もある中、各種部隊の支援活動が続いています。