山形県内のスキー場雪不足 競技大会の会場変更を検討 蔵王ジャンプ台には雪搬入へ
スキーシーズンを迎えていますが、山形県内のスキー場は雪不足が深刻になっています。最上町では県中学スキー大会アルペン競技の会場が雪不足でオープンできず、開催場所の変更が検討されています。
最上町国民スポーツ大会推進室今田裕史主査「このような形で全く雪が無い状況です」
5日午後、最上町の赤倉温泉スキー場です。ゲレンデに雪はあるものの、地面がむき出しになっているところが多くなっています。このスキー場は、12月16日のオープンを予定していましたが、積雪不足のため、現在もオープンできない状態です。
今田主査「2019ー2020年シーズンの時に年明けまで雪が無かったという状況はあるが、ここまで雪が無い状況はなかなかない」
積雪不足は大会の開催にも影響を与えています。赤倉温泉スキー場を会場に1月14日から3日間の日程で行われる予定だった県中学スキー大会のアルペン競技は米沢市の天元台スキー場に会場を変更することを検討しています。
また、2月に開催される国民スポーツ大会「やまがた雪未来国スポ」で赤倉温泉スキー場がアルペン競技の会場となっています。しかし、雪不足で出場予定の選手が練習できず、周辺にある赤倉温泉の旅館では宿泊のキャンセルが相次いでいるといいます。
今田主査「どんどん雪が降って雪の心配がないという状況で選手を迎え入れたい」
町や積雪が見込めない場合は、ほかのスキー場から運んだ人工降雪機を稼働させたり、他のスキー場から雪を運搬したりすることを検討しています。ただ、雪不足が続いても国民スポーツ大会の会場を変更する予定はないとしています。
一方、1月19日から山形市の蔵王で開かれるスキージャンプ女子・ワールドカップ蔵王大会も雪不足が深刻化しています。会場の積雪が足りず2020年の大会以来、4年ぶりに蔵王エコーラインから雪を運び込み、開催する方針です。
佐藤孝弘山形市長「ことしも来週から雪を搬入し大会を無事に開催できるよう、準備を進める」
大会には高梨沙羅選手らが出場する予定です。