山形県南陽市の山火事勢い弱まり4日目にようやく鎮圧状態に 避難指示も解除
山形県南陽市で発生した大規模な山火事は、4日目を迎えました。これまでの放水で火の勢いは弱まり、7日午後6時前に鎮圧状態となりました。2つの地区に出されていた避難指示も解除されました。
記者リポート「現場となった山から1キロほど離れた現場指揮本部です。 発生から4日目となったきょう、今現在は雨はそれほど強くないのですが、昨夜から雨が降り続いていて、こちらからは煙を確認することはできません」
大規模な山火事が発生した「秋葉山」がある南陽市には、6日夜から断続的に雨が降りました。7日も午前7時すぎから自衛隊機などのヘリによる放水のほか、地上から消火活動が行われました。6日までは山の複数の場所から煙が立ち上っていましたが、7日は煙は見えなくなっていました。
市によりますと5月4日からの山火事による焼失面積は6日午後7時の時点で137ヘクタールに及んでいます。
現場近くの住民からは不安の声が聞かれました。
住民「1か所だけでなくそっちこっちから煙が上がっていた。90歳になるがこれほど大規模な火災はなったことがない」
「山が曇って煙がこっちまで来た。においもするしガスがかかったみたい。においがつくので洗濯物は部屋干し」
サクランボ農家の男性は消防団の一員として出火した日から消火活動にあたったといいます。
サクランボ農家の男性「燃えたところが畑が近かったので心配だった。畑のひとつ隣の山だったのであぶないなと。消火活動では木が炭になっていぶっている。 初日もジェットシューターで消火したがそれでもいぶっている」
市は中川、宮内両地区の148世帯410人に避難指示を出していました。避難指示の対象地域に住む女性は・・・
女性「夜はかなり山沿いが真っ赤に。避難と言われた時はそうだろうなと思った。息子の妻が実家に両親は赤湯の親戚の家に行ってもらった。孫たちは2日泊まってきた。ヘリコプターの音が怖いみたいで」
市内の小・中学校では連休が明けた7日、通常授業が行われましたが、避難指示の対象地域に住む児童・生徒については保護者による送迎を呼びかけるなどの対応を取りました。
消防は7日午後6時前に鎮圧したと発表しました。これを受け、市は2地区に出していた避難指示を解除しました。
しかし、鎮火には至っていないため、8日も引き続き消火活動が行われます。
一方、高畠町安久津で5月4日に発生した林野火災は7日午後3時半すぎに鎮火しました。