大雨の影響で庄内町の林道が一部崩落 風力発電用の風車12基が稼働停止に 町と業者が復旧協議
7月の記録的な大雨の影響で庄内町に設置されている風力発電用風車12基が稼働を停止していることが分かりました。いずれの風車も民間業者が管理していて大きな損害が生じるとし、復旧に向け町と協議を進めることにしています。
19日午後、庄内町狩川に設置されている風力発電用の風車の様子です。平地にある風車のプロペラは回っていますが、山間にある風車12基が動いていません。
12基の風車は民間業者3社がそれぞれ4基ずつ管理し各業者は売電用に風車で発電しています。
町によりますと、風車が発電した電気を送るケーブルが埋設されている林道が、7月の大雨で崩れ、現在、風車の稼働が止まっています。
送電ケーブルが埋設されているのは庄内町管理の林道「立川線」「寺沢線」「白山沢線」で、道が崩落するなどの被害を受けました。
このうち「立川線」の崩落現場ではえぐれた地面から送電ケーブルが通る管がむき出しになっています。
風車を管理する地元の業者のひとつ「A’s.パワー」は送電線が損傷している可能性も考えられるため8月9日に風車から送電を停止しました。
また管理業者の一つ「たちかわウィンドファーム」は東北電力の鶴岡市内に至る送電線に接続するケーブルが土砂崩落によって切断され7月25日の夜から稼働を止めています。町内への電気供給に直接の影響は出ていないということです。
管理業者は「発電と送電が完全に止まり、売電ができない状況が続いていて大きな損害が生じている」とし、町に林道の早期復旧を呼びかけていくとしています。
一方、庄内町は風車を管理する業者と協議したうえで雪が降る前に林道の工事を進めたいとしています。