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山形県内の高齢者の虐待 昨年度113件 虐待した人の8割が介護疲れや悩み

2023年12月19日 17:55
山形県内の高齢者の虐待 昨年度113件 虐待した人の8割が介護疲れや悩み

山形県内で昨年度に確認された高齢者への虐待は113件で、前の年に比べて、16件減少しました。虐待した人のおよそ8割が介護疲れや悩みがあったということです。

県によりますと、昨年度確認された高齢者への虐待件数は、家庭内で112件、施設内で1件の合わせて113件でした。前の年に比べて16件少なくなっています。
家庭で虐待を受けた人は117人で、暴力行為などの「身体的虐待」が87人と最も多く、続いて、脅すような言動や威圧的な態度を取るといった「心理的虐待」が46人などとなっています。
家庭内で虐待をした人は120人で、息子が全体の半数近くを占める56人、続いて、夫が25件と多くなっています。
また、関係者への聞き取りで虐待をした人のうち48人が「中心的に介護をしている」立場で、およそ6割が介護の協力者がおらず、8割以上が「介護の疲れや悩みがあった」ということです。
一方、障がい者への虐待件数は、施設と家庭を合わせて15件でした。虐待された人のうち8割近くが女性で、暴力などの「身体的虐待」が最も多かったということです。