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長井ダム83% 山形県内のダムの貯水率平年より低いところも 農業用水や飲み水不足の可能性は低く

2024年6月7日 18:08
長井ダム83% 山形県内のダムの貯水率平年より低いところも 農業用水や飲み水不足の可能性は低く

最上川水系を管理する国土交通省などは7日、山形県内の渇水状況に関する会議を開きました。場所によって違いはあるもののダムの貯水率が平年より低いところがあると報告されました。

会議には、国土交通省山形河川国道事務所や県などの担当者が出席しました。山形地方気象台の担当者がこの2か月間の降水量が少なかったことなどを報告した後、最上川水系のダムやため池を管轄する担当者が、現状を報告しました。

最上川ダム統合管理事務所「長井ダムなんですけどことし融雪が少なく、雨も少なかったことから貯水が下がっている」
東北農政局「令和5年度より半月ほど前倒ししてダムの水を使い始めている」

中でも長井ダム、金山町の桝沢ダム、東根市の白水川ダムの貯水率が平年より低いということです。
長井ダムはここ数年平均の貯水率が98%程度でしたが、ことしは少雨や少雪の影響でおよそ15ポイント低い83%となっています。担当者によりますとこうした状況は過去にあまり例がなく、水位を確保するため対策を考えているということです。
また東根市の白水川ダムでは、ここ5年平均の貯水率よりおよそ20%少なくなっていて、同じく金山町の桝沢ダムでは、去年の同じ時期より貯水率が20%下がっています。
去年の少雪とことしの降水量が少なかったことが主な要因としていますが、今後、農業用水や飲み水が不足する可能性は低いとしています。

山形河川国道事務所山影修司 副所長「まずは代かき期で多く水を使う時期を乗り切ったが、また夏になると水を使う季節なので回復していけばいいがしない場合もあるので情報共有して連携していきたい」

一方で赤川水系のダムでは、ことし3月雪解け水不足が懸念されていましたが現時点では問題はないということです。