滑走路延長案を疑問視する意見も 山形空港の将来ビジョン策定に向けた検討会
山形空港の将来ビジョン策定を目指した検討会が20日開かれ、滑走路延長などの案に対し観光関係者たちが意見を交わしました。
この検討会は山形空港の将来ビジョンを策定するために県が開いたものです。県内外の有識者や観光関係者、県内の大学生など合わせて20人が出席し、山形空港の今後の在り方などについてそれぞれの意見を述べました。
インバウンドで海外から来る大型機に対応しようと県は2000メートルある山形空港の滑走路を南に500メートル延長することを検討しています。この場合、農地の買い上げや県道の地下への移転を行う必要があり、およそ210億円の事業費が見込まれています。
これに対し、出席者からは滑走路の延長を疑問視する声なども上がりました。
茨城大学 平田輝満教授「滑走路を伸ばしたら飛行機が来る時代はとうに終わっている。札幌・仙台・福岡・広島ですら苦戦しているところで正直厳しい」
県は寄せられた意見などを参考に素案を作り、来年度以降、山形空港の将来ビジョン策定に向けた検討委員会を立ち上げる予定です。