蔵王の樹氷を形作るアオモリトドマツ 枯れた木が数年以内に倒れる可能性 検討会で報告
蔵王の樹氷を形作るアオモリトドマツが枯れたため、ここ数年以内に木が倒れ、樹氷が見られなくなる可能性があることが29日、山形市の検討会で報告されました。
検討会には、山形・宮城の両県の関係者らおよそ50人が出席しました。蔵王の樹氷を形作るアオモリトドマツが害虫の食害により枯れ、ことしで10年が経ちます。報告によりますと現在は枯れた木にも雪や氷が付着し樹氷に成長していますが、ここ数年以内に木が倒れ樹氷が見られなくなる可能性があるということです。
山形大学農学部斉藤正一客員教授「木が枯れてから約10年になると樹氷として成り立ちにくい樹形のものがこれからとても多くなってくる。樹氷が出来ないわけではないが非常に心配される」
また、検討会では、木が枯れる原因となったガの幼虫について、ことしの調査では被害の拡大は確認されなかったことが報告されました。