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米坂線の未来について鉄道ジャーナリストが講演 復活のために利用者増を

2025年1月27日 18:19
米坂線の未来について鉄道ジャーナリストが講演 復活のために利用者増を

置賜県勢懇話会の例会が24日、米沢市で開かれ、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんが「米坂線の未来ー復活に向けて」と題し、JR東日本の復旧への考え方などについて解説しました。

梅原さんは米坂線が被災した当時、JR東日本は新型コロナによる利用者の激減でパニック状態にあったと指摘しました。

鉄道ジャーナリスト梅原淳さん「コロナ禍の2020年度の利用者数は前年度比で30%落ちた。太平洋戦争時でも20%減でそれを上回る減り方。パニックにならない方が無理」

そのため、米坂線の復旧について議論を進めることができないばかりか、赤字解消のため全国のローカル線で廃線が進んだとしています。
また、梅原さんはJR東日本の収支を独自に分析。ローカル線の赤字額、合わせて750億円に対し、通勤定期の利用によって4000億円の赤字が出ているとの試算を紹介しました。
鉄道運賃の算定に災害復旧費用を計上できるようになったことから、米坂線復活のためには利用者を増やすことが有効との見方を示しました。

鉄道ジャーナリスト梅原淳さん「地方のどこのローカル線も赤字に耐えかねて廃線も当然あるがそれよりも利用者がいることが重要。ローカル線の黒字は難しいがとにかく乗ってもらわなければダメ」

梅原さんはJR東日本が復旧を考える目安として、1キロ当たりの1日平均利用者数、500人から700人程度を目指してほしいと話しました。

最終更新日:2025年1月27日 19:19