春節ツアー 山形県が人気上昇率で全国1位 蔵王の樹氷見頃で多くの外国人観光客
小坂憲央アナウンサー「時刻は午前9時半です。地蔵山頂駅はこの時間から樹氷を楽しむ外国の客スキーヤースノーボーダーでにぎわっています。外に出てみましょう。この時間の気温が氷点下4度。寒い、雪も降って視界は残念ながら悪いですが樹氷は想像以上に雪が付いています。育っているように感じます」
山形市の蔵王はいま、樹氷が見頃。連日、観光客でにぎわいを見せています。
中国人「~イエーイ」
その多くが中国や台湾などアジア圏からの観光客です。中華圏では、28日から旧正月・春節に伴う大型連休に入り、今後、さらなるにぎわいが期待されます。
台湾から「こんにちは、台湾から」(樹氷は見るの初めて?)「初めてです。すごい」「楽しいー」
マレーシアから「マレーシア今回は樹氷だけを見に来た。ベリーナイス」
こちらは、青森県から来たという交換留学生たち。蔵王でスキーを楽しみ地蔵山頂駅までやってきました。
アメリカから「美しい」
スウェーデンから「スウェーデンから来た」(蔵王とどっちが寒い?)「スウェーデンが寒い」(樹氷は無い?)「日本で初めて見た。めっちゃきれい。ちょっと怖い。モンスターみたい」
アジア最大級の旅行予約サイトKKday JAPANによりますと、山形県は春節ツアーの予約数が去年に比べて2倍近くに伸び、人気上昇率で全国1位になりました。
蔵王ロープウェイでもコロナ禍以降、去年から徐々に観光客が増え、この冬は連日、3000人を超える人が樹氷を見に訪れているということです。
蔵王ロープウェイ大場光さん(今シーズンの樹氷は?)「気温の上昇もなく低めに推移しているのでいつもより大き目の樹氷ができている。今までコロナ禍でなかなか客がいらっしゃらなかったので多くの人に来てもらいたい」
一方、温泉街の旅館では早くも外国人観光客への対応に追われています。12月下旬、オープンした旅館・林檎屋は廃業した旅館を改装し営業しています。
宿泊のほか、レストランやスキーのレンタルなども行っていて、スタッフがフル回転で対応に当たっていました。
林檎屋オーナー高橋僚さん「異常に忙しいです。3、4日前からこんな状況…(次から次へと?)次から次へと人が来ます!」
接客スタッフ「3名様、スキーのレンタルブーツだけのレンタルをいただきたいそうなんですけども」
高橋さん「すみません、29.5センチは既に貸し出し中で…もうすでにどこかのレンタル店には行った?」
子ども「そうなんです、借りたいのは私たち兄弟のブーツなんです」
高橋さん「ちょっとだけ確認してきましょうか。ちょっとだけ。少し時間下さい」
高橋さん「ははは笑もう毎日こんな感じですよ!」
春節を迎えての宿泊予約はー。
林檎屋オーナー高橋僚さん「おかげさまで3月10日ぐらいまでは予約がいっぱいの状況が続いております。お客の80%は台湾で10%が香港から。ぜひたくさん来ていただいてもっと蔵王温泉の魅力をこの機会に広げていきたい。おもてなしできるようスタッフを増員して頑張っていきたい」
一方、蔵王温泉街では観光客の増加を見込んだ新たな飲食店もオープンしています。1月20日に開業した「高湯饅頭 湯ノ香」は旅館が立ち並ぶ「高湯通り」の入り口付近にあった空き店舗を改装して営業しています。店内で蒸した温泉まんじゅうや肉まん、コーヒーなどを提供。
商品は英語でも紹介し、外国人観光客に対しては英語で接客しています。
28日も温泉街を散策する人たちが温泉まんじゅうを買い求めていました。
台湾の人「やわらかいね!おいしい!」「ほどよい甘さでおいしい(中国語)」
高湯饅頭 湯ノ香ニコール・サンブランさん「海外からの客もたくさん来てくれてとてもにぎやかな店になっている。昼はまんじゅうカフェで夜はバーになるのでいっぱい来てくれるとうれしいです」
この冬、外国人観光客から注目されている蔵王温泉。春節を迎えてこれからさらなるにぎわいが期待されています。