河北町内の小学校 現在の6校を将来は1校に 検討委員会が答申 少子化で児童数減少受け
山形県河北町内の小学校の統廃合を協議している検討委員会は14日、町に対し「現在ある6校を将来的に1校に統合すべき」と答申しました。新校舎の建設も提言しています。
河北町には現在、6つの小学校がありますが、少子化によって2021年度の児童数は、10年前の2011年度に比べ2割減少するなど、児童数の急激な減少による教育現場への影響が懸念されています。
こうした状況を受け、町は去年、学校や地域住民の代表らで構成する「小学校のあり方検討委員会」を設置し、統廃合について協議を重ねてきました。
そして14日、検討結果を町の板坂憲助教育長に答申しました。答申では「現在ある6校を1校に統合することが最適」だとして児童の学びの環境を整えるために校舎の新設などを提言しています。
一方で検討委員会では、統廃合によって登下校で長距離の移動が必要になる児童が出るといった課題も指摘しています。
河北町板坂憲助教育長「安全な通学路と通学手段の確保を慎重に考えていく。年度末の町としての最終決定に向けて住民をはじめ意見を聞きながら丁寧に町としての最終的な方向性を決めたい」
河北町は今後、ホームページなどで答申の内容を町民に公表するとともに、年度内に統廃合の方針を決め、町議会に諮る予定です。来年度以降、新校舎の建設予定地や建設計画を検討していく方針です。