山形市の野草園 春到来を感じられる花々が咲き始める 生育は例年より15日遅れ
山形市では5日、最高気温が15・6度になるなど4月中旬並みの春らしい天気になりました。こうした中、山形市の野草園では、春到来を感じられる花々が咲き始めています。
4月1日から今年度の営業が始まった山形市の野草園。26ヘクタールの広大な園内には、1200種以上もの植物が生育しています。職員の佐藤さんが、園内を案内してくれました。
佐藤友宏さん「ここは、ミズバショウの谷。ザゼンソウとミズバショウが一緒に咲くところ。見えますか?中に黄色いのが・・ぼんぼりみたいなのが花が100個くらい集まっているもの。中にあるのが花なんですね」
ザゼンソウは湿地に生える植物で、花を覆っているのは、「仏炎苞」と呼ばれる葉が変化したもの。1日に花が顔を出したといいます。
(川辺に咲くとすごく映えますね?)
佐藤友宏さん「動画に撮ったりすると川のせせらぎや姿、じっくり見ていられる」
「ミズバショウの谷の名前にもなっているミズバショウが今日咲きました」
この日に咲いたというミズバショウは、園内に1万本植えられていて野草園のシンボルにもなっています。
4月下旬にはザゼンソウと合わせて2万本が咲き誇るといいます。
佐藤友宏さん「せせらぎの中から白い花が出てくる中の花序っていうところが花粉を出して黄色になる、コントラストがすごくいい。白の仏炎苞と黄色い花序そういった姿も見ていただきたい」
佐藤さんによりますと、ことしは暖冬の影響で寒暖差が激しかったため花の生育が例年より15日ほど遅れているということです。そんな中、園内には、春を感じる花が続々と咲き始めていました。
佐藤友宏さん「4月、5月、そして桜の時期になれば、いろんな花を楽しむことが出来る。慣れた方でも毎回新しい発見がある。あ、こんな姿もあるんだと楽しめるので、ぜひ楽しんでいただきたい」
野草園では、4月中旬にカタクリやショウジョウバカマが、見ごろを迎えるということです。